昨日は、実家の法事で松阪に行っていました。
いつもお念仏をお願いしているお寺は尾張藩2代藩主、徳川光友により建立されたお寺です。
以前から、徳川家と縁があり「葵の紋」の使用が許されているという話は聞いたことがありました。
本堂が建てられたのが元禄5年(1692年)。320年も前に建てられたお寺です。
今年、本堂床下の傷んだ柱の根本を切断して、補修工事を行ったそうです。
本堂は建替えなどを行ったことはなく、320年以上、大きな本堂を支えていた柱です。
その切断した柱を見せてもらいました。
さすがに痛みが激しく、スカスカになっていましたが、とても年輪の細かい柱でした。
今回の工事で、柱に「木曽の檜」が使われていることが分かったそうです。
「木曽檜」はとても上質な木として有名で、伊勢神宮にも奉納されるヒノキです。
本堂建立の際、尾張から木材も大工も運び来てもらったと伝えられているそうで、
木曽は尾張藩管轄の地域だったため、木曽檜が使われているのも納得です。
今回、320年も前に柱となった木を触らせていただき、感慨深いものがありました。
300年以上前から同じ建物で同じ様にお念仏が唱えられてきた。
300年前の人も、同じこの柱を触っていたんだ・・・と。
木造の建物は様々な人の思いを伝え続けることができますね。
木造住宅は弱いと思っている人もいるかもしれませんが、
日本の気候に合った賢い建て方をすれば、何世代も受け継ぐことができます。
木の優しさに包まれながらの生活は、心を落ち着かせることができるのではないでしょうか。
現代人はストレスが多いと言われていますが、
家にいる間は、ストレスのない時間を過ごしたいですよね。
見た目だけに惑わされず、本当に心の安らげる家づくりをお考えくださいね。
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